下部消化管班

下部消化管班

下部消化管班について

小腸から大腸・肛門に至る広範囲の消化管疾患に対して、手術、周術期の全身管理、化学療法、緩和医療など、多岐にわたって診療しております。そして、東海大学病院の下部消化管グループとして、外科治療を通して社会に貢献できる「良医」の育成に励んでいます。

診療している患者さんの中で一番割合が高いのは、大腸癌の患者さんです。

大腸癌の治療においては、早期から進行癌と進行度合いに応じて過不足のない治療を行っております。一方、転移・再発癌や局所高度進行癌に対しても積極的に拡大手術を行っています。局所進行直腸癌に対しては、国内の病院ではいち早く世界で広く行われている「術前化学放射線療法+切除」の治療方針を診療に取り入れた実績があります。また、直腸癌術後の局所再発、巨大な後腹膜腫瘍、腹腔内腫瘍の治療を積極的に受け入れさせていただき、十分な評価の上、外科的手術の適応があると判断した場合には、超拡大手術を施行しております。他院で切除不能と判断された患者さんでも、当院で切除可能で癌が治った患者さんもいらっしゃいます。切除が厳しいと言われてももあきらめることなく、ご受診していただければと存じます。

近年、腹腔鏡手術への取り組みを強化し、予定手術のみでなく、大腸穿孔などの重篤な疾患に対する緊急手術であっても、可能な限り腹腔鏡で行っています。大学病院では心疾患、腎疾患、糖尿病、超高齢者など全身状態の良くない患者さんの治療にあたる機会が多いため、肉体的負担が少なくてすむ腹腔鏡手術がよい適応になります。腹腔鏡手術を行うことが目的ではありませんが、良質な腹腔鏡手術をご提供させていただくことで、患者さんへの御負担の軽減と治療成績の改善に務めております。現在では、予定大腸癌手術での腹腔鏡手術施行率は95%を超えております。

当院では、大腸癌の化学療法(抗癌剤治療)は消化器外科医が担当しております。転移・再発大腸癌の治療において、薬物療法に習熟した外科医が治療を担当することで、適切なタイミングで手術・放射線療法・薬物療法などの集学的治療の適応の判断が可能になります。最終的には、患者さんのQOL(生活の質)の改善や延命に寄与することが目標となります。

 そのほかにも多くの悪性、良性、緊急疾患に外科手術療法を中心において対応しております。対象となる主な疾患に関しましては別項をご参照ください。

また、痔核・痔瘻などの肛門疾患については、抗血栓療法や腎不全など全身状態不良な患者さんを中心に受け入れて、手術や硬化療法などを行っています。